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「探求・率直・勢い」がモットーの個人サークル、「攻殻電子製作工房」です。


2023/6/26 アム茶最終日

5月某日、自分の元にとんでもないニュースがやってきた。

「アミュージアム茶屋町は来月閉店します。」

まさしく青天の霹靂とはこのことだろうと思った。
...正確に言えば「いつかそうなるのでは」と危惧していたことではあったが、現実となってしまった。

このゲームセンターを詳しく知らない方のために説明をすると、このゲームセンターは以前は「チルコポルト」(茶チル)というコナミ直営のゲームセンターとして
その時代から10年ほど前までは店舗入口部分にダンスダンスレボリューション(通称:DDR)が設置されており、DDRパフォーマンス(魅せプレイ)の「聖地」として知られていた
ゲームセンターである。
外台撤去後も一階角の外から見える部分に移動つつ晒し台をキープしていたが、自分が上京し、しばらくして起きたコロナ禍や晒し台撤去もあり、今に至ってしまったと思われます。


横に寝てるのがわし
(晒し台最終日のDDR)

2009年にこのゲームセンターに初めて訪れ、DDR晒し台(当時はDDR Xでした)をプレイし、しばらくしたあとちょこちょこ通うようになった。
そして、自分の中学生時代に通っていた地元ホームゲーセンが閉店してしまった後、このゲームセンターに本格的に通い、高校、専門生といった社会人になるまでを
このゲームセンターで過ごしてきました。
通い始めの頃は自分が一番年下だったことや、自分がポンコツなので、、、周りのDDRプレイヤーの方にも多々お世話になるなど、数多くの思い出があるゲームセンター。
ペプシがわし 倒れてるのがわし スパイダーマンがわし
(パフォ大会も僅かながらに参加してい、、、わしら何をやっとるんですかね。。)


上京してからも必ずそこにあって、常連の兄やん姐やん、今の通称「おじさん会」と呼んでいる面々も集まる、まさしく「ホーム」だったゲームセンターの閉店。
前述した通り、「ホーム」のゲームセンターの閉店を経験するのはこれが2度目となってしまうわけだが、前回はまだ未成年ということもあり、最期まで見届けることができなかった。

アム茶の最後のパフォ大会と閉店は必ず見届けよう。
そう固く思った。

閉店前最後のパフォ大会は閉店の1週間前にずれ込んだが、なんとか予定を空けて見届けることができた。
色々な方が語っているので、私が書くこともないのですが、結果は稀雨さんの優勝。
とても感動したし、昔からアム茶に通っていた、馴染みのある方の優勝に、ただただ納得感とこれでアム茶の大会は最後なのかという喪失感。
その後、一部審査員の方々と飲みに行き、一部参加者と二次会的なこともやり、とても楽しかった。

そしてその翌週、つまりこの文書を書いている今週末も何とか都合つけて帰阪することが出来た。

両週末とも、閉店前ということもあってか、人が多く、ほとんどゲームをすることが出来なかったが、アム茶横、梅劇前の植え込み(通称:校長室)での雑談など
ゲーム以外も含め全てが懐かしかった。
土曜日はキーマニをプレイすることができたし、懐かしい面々と高校時代にはできなかった飲みにも行けた。
そして日曜日、10年来会えていなかった面々とも再会することができた。
10年ほど通うなかで、自分はこのゲームセンターを通じてこんなに人と知り合い、ここに来るたびに、「年下の弟分」的な存在の「子供」でいつも居ることができてたのかと痛感させられた。

また、最後にDDRも1クレジットだけだがプレイすることができた。(人数が多いため、バーサスでプレイ)

  1曲目:AFTER THE GAME OF LOVE(初代モード)
  2曲目:Under the Sky(昔は空の下、外台でプレイしたことに思いを馳せながら)
  EX:灼熱(Yo!の落ちネタで次のマイクさんにバトンタッチ)

自分たちのプレイ終了後、マイクさんのプレイを見届け、おじさん会メンバーと外に出て閉店まで語らいました。

「我々はこの角度のアム茶を一番見てきたなぁ・・・・」
「でもここでこうしてアム茶を眺めるのも最後になるんですね・・・」
校長室から眺めるアム茶

その時、ふと横の街路樹を見ると、なんとセミが羽化を始めていた。
実はこの数時間前に地を這うセミの幼虫を見つけていたのだ
偶然とはいえ、閉店を見届けるそばで自分の殻を破り、飛び立つ準備をしているセミの姿に我々もこのゲームセンターからの「巣立ち」を感じずにはいられなかった。

―――そして消灯。
2023年 6月25日 23時 アミュージアム茶屋町の25年間の最後を見届けた。

まさに酸いも甘いも、、、いや、、、我々の周りはほんと下品だったような、、、
・・・・でも本当に、本当に楽しかったゲームセンターでした。
since 1998-2023

今までありがとうございました、本当にお疲れ様でした。
この在りし日の思い出を胸に、またひとつ、おとなになれた気がしています。
まなた









まなた。
いや、書けって言われたもん。。。